― 馬具職人が語り継いだ、香りと人生の関係 ―
目次
- ― 馬具職人が語り継いだ、香りと人生の関係 ―
- Ⅰ.なぜ今、エルメスの哲学を辿るのか
- Ⅱ.原点 ― 馬具職人が見つめた「人と時間」
- Ⅲ.革新 ― 優しさが導いた創造
- Ⅳ.精神 ― “遅さ”を誇りに
- Ⅴ.香り ― 目に見えない手仕事
- エルメスの香りに通う“ゆったりとした時間”
- ● なぜ澄タイプと燦タイプが多いのか?
- 2000年代:女性像ではなく、“世界観”そのものを香りにする時代へ(エレナ期)
- コロンシリーズ
- オー デ メルヴェイユ
- 庭シリーズ
- エルメッセンス
- 2004年|Brin de Reglisse(ブラン ドゥ レグリス)
- 2004年|ROSE IKEBANA(ローズ イケバナ)
- 2004年|Ambre Narguile (アンブル ナルギレ)
- 2004年|Vetiver Tonka(ベチバー トンカ)
- 2004年|Poivre Samarcande(ポワーブル サマルカンド)
- 2005年|Osmanthe Yunnan(オスマンサスユンナン)
- 2006年|Paprika Brasil(パプリカ ブラジル)
- 2009年|Vanille Galante(ヴェニーユ ガラント)
- 2010年|Iris Ukiyoe(イリス ウキヨエ)
- 2011年|Santal Massoïa(サンタル マソイア)
- 2013年|Epice Marine(エピス マリン)
- 2014年|Cuir d’Ange(キュイール ダンジェ)
- 2016年|Muguet Porcelaine(ミュゲ ボースレン)
- 2018年|MYRRHE EGALANTINE(ミルラ エグランティーヌ)
- 2018年|CEDRE SAMBAC(シダーサンバック)
- 2018年|AGAR EBENE (アガール エベンヌ)
- 2000年代後半:原点回帰とモダン化の融合
- 2010–現在:継承と革新(ナーゲル期)
- 結びに
- Ⅵ.結章 ― 「時を重ねることは、美しく生きること」
Ⅰ.なぜ今、エルメスの哲学を辿るのか
あなたは、なぜその香水を纏うのでしょう。
それは一日の気分を整えるためでも、誰かに印象を残すためでもない。
香りを選ぶということは、自分の“生き方”を静かに映す鏡のよう。
時代を越えて美を語り続けるブランド、エルメス。
「時を重ねて美しくなる」。
トレンドではなく、職人の手を信じ、ゆっくりと成熟していくものづくりの哲学は、
いまの私たちが“どう歳を重ね、どう美しく生きたいか”を問いかけてきます。
Ⅱ.原点 ― 馬具職人が見つめた「人と時間」
1837年、パリ。
馬具職人ティエリー・エルメスは、工房を開きました。
貴族の馬車社会の中で、彼が目指したのは最高品質を追求しながらも「機能の中の美」。
それは、飾りではなく、動きの中で完成する美しさでした。
より品質の高いものを追求する彼の姿勢はずっと変わらないものでした。
鞍や手綱に込められたのは、馬への“思いやり”。
「動物の身体に負担をかけず、使う人にも心地よくあること」。
エルメスにとっての美とは、優しさの延長線上にある機能美だったと私は捉えます。
のちにブランドがバッグを作り、香水を生み出しても、
この視点は変わりません。
どの製品にも、“使う人の時間を美しくするための工夫”がある。
「美は使う人とともに育つあるいは委ねられる」という原点が、
エルメスの哲学の核となりました。
Ⅲ.革新 ― 優しさが導いた創造
職人の世界において、変化はときに恐れられます。
けれどエルメスは、革新を“温かい手”から始めたブランドでした。
3代目エミール=モーリス・エルメスは、
馬具の金具に使われていたファスナーを見て、
「これは新しいバッグのかたちを変える」と直感します。
鞄にファスナーを取り付けたのは、エルメスが最初でした。
その後、シャネルがスカートにファスナーを採用するときも、
実際の取り付けを手伝ったのはエルメスの職人たちだといわれます。
この“他者のための革新”が、ブランドの精神を象徴しています。
驚かせるためではなく、使う人を自由にするための変化。
またファスナーの導入も、時計の鎖を革に変えた腕時計の発明も、
「人の所作を美しくするため」とも言われています。
男性がネクタイを締める姿がセクシーであるように、女性がバックを使う時の姿をエレガントに。
何気ない仕草を美しく変えること。
革新とは、速さの競争ではなく、
思いやりの形を変えることだったのです。
Ⅳ.精神 ― “遅さ”を誇りに
エルメスには、他のどんなブランドにもない言葉があります。
「時間は売れない」。
最も高価なものは、スピードではなく“時間の質”。
職人の手が動くリズムそのものが、ブランドの呼吸とでも言えます。
機械でできることをあえて手で行い、
一針の縫い目の美しさに、時間を託す。
世界恐慌の時代、経営危機に陥った際、
職人たちは賃金の支払い延期を自ら申し出て、
エルメスを守ったといいます。
それは、単なる雇用関係ではなく、信念で結ばれた共同体。
“遅いこと”を誇りにできる強さ。
それが、エルメスを今日まで導いた見えない哲学です。
エルメスは「流行」ではなく、「時間」と共に生きる。
だからこそ、使い込むほどに美しくなるのです。
Ⅴ.香り ― 目に見えない手仕事
2004年、調香師ジャン=クロード・エレナがエルメスに加わります。
彼の信条はこうでした。
「最小限の素材で、最大の表現を」。
香りを重ねず、透明感と構造で語る。
まるで一本の糸から鞍を縫い上げるように、
素材を吟味し、余白を活かす。
「香りもまた職人の手仕事」と語ったエレナは、
香水を“纏う人との共作”と捉えました。
瓶の中で完成するのではなく、肌にのせた瞬間に完成する芸術。
つまり最後の仕上げをするのは、香りを纏う“あなた”自身です。
エルメスの香水は、
使う人の呼吸で完成する、
生きている作品なのです。
エルメスの香りに通う“ゆったりとした時間”
エルメスの香りを年代順に改めて香っていくと、
どの作品にも共通して“ゆったりとした上品な時の流れ”のようなものを感じます。
香りの変化がゆっくりという意味ではなく、
一つ一つのアコードや香料が、ありのままの姿で存在している──
そんな“穏やかな時間”が香り全体を通して静かに流れているのです。
その落ち着きはやがて、
“洗練された静かな気品” へと昇華し、
それこそがエルメスの香りが放つ独特の美しさだといえます。
【全体的な共通点】
● シトラスが幅広く使われる
ただ爽やかなだけではなく、
自然の渋みや苦み、みずみずしいグリーンがそのまま息づいていて、
透明感の中に多層的な表情が見えます
● 調和や透明感を与えるためのアクセントでスパイスを
インパクトで殴るのではなく、
香り全体の流れを美しく整える役割。
● イリスの高貴さ
度々登場するイリス。高貴なイリスは静かに香りをまとめる“気品”を仕立ててくれます。
● レザーのしなやかな質感
主張ではなく、質感として寄り添うような存在感を感じさせます。
時折ふわりと立ち上がるレザーも、
主張しすぎず、あくまで 質感として寄り添うような存在感。
エルメスらしい上品でクラフツマンシップを感じる表現です。
エルメスの香り“らしさ”は、
こうした一つ一つの香料の自然な表情を、
そのまま大切にしているところだと感じれます。
【香りのタイプの傾向】
提供データから、エルメスの香りの傾向は以下の通りです:
- フローラル:46.2%(最多)
- シトラス:17.3%
- オリエンタル:13.5%
- ウッディ:11.5%
- アロマティック:11.5%
それぞれが持つ印象は、エルメスの世界観と一致しています。
● フローラル
自然で落ち着いた 華やかさ・柔らかさ を表現。
● オリエンタル
静けさの中に 深み・余韻・静穏 をもたらす。
●シトラス
“自然体のままのナチュラルさ”を香りに付与し、
エルメスらしい 澄んだ透明感と柔らかな光 を演出。
香りタイプ全体を見ても、
エルメスが追求する“自然のままの表情”と“気品ある落ち着き”がよく反映されています。
【美意識タイプとの関係性】
提供データから、エルメスを好む傾向がある美意識タイプは、
男女ともに 澄(SUMI)タイプ と 燦(SAN)タイプ が高い比率を占めます。
女性:燦(SAN):30.6%/ 澄(SUMI):27.8%
男性:澄(SUMI):26.5% / 燦(SAN):22.4%
● なぜ澄タイプと燦タイプが多いのか?
澄(SUMI)タイプとの親和性
澄タイプは、
- 清らかさ
- シンプルな美
- ナチュラルな心地よさ
を重視する価値観を持ちます。
エルメスの香りが持つ
「自然なままの佇まい」「透明感」「静かな調和」
は、この澄タイプの価値観と非常に相性が良いと考えられます。
燦(SAN)タイプとの親和性
燦タイプは、
- 自然の美しさをそのままアートのように味わう感性
- 控えめながら品のある輝き
- のびやかな美意識
を持ちます。
エルメス特有の
「自然の表情を損なわないまま、上品に立ち上がる香り」
は、まさに燦タイプが好む世界観と一致します。
男女どちらにおいても 同じ美意識タイプが強く出る ことから、
エルメスの香りは 性別を超えて“自然と調和した上品さ”を求める人に響きやすい と解釈できます。
まとめ
エルメスの香りは、
香料の自然な美しさをそのまま活かすという哲学から生まれています。
その結果、
- 落ち着いた透明感を愛する 澄タイプ
- 自然の美をアートとして味わう 燦タイプ
という美意識の人々に強く支持されるブランドになっていると考えられます。
香りの構成も、
フローラル・オリエンタル・シトラスを中心に、
静けさと自然体の美を品よく表現するスタイルが一貫しています。
1960–1999:女性像を香りで描いていた時代
この時代のエルメスは“どんな女性を描くか”が香りに反映されていました。
カレーシュ(1961)
最初の一作目から、
フローラルの華やかさがありつつ、上品で優雅。
派手な主張ではなく、控えめな女性らしさ。
1961年|CALECHE(カレーシュ)
| 種類 | レディース/EDT/EDP/P |
| 調香師 | Guy Robert |
タイプ:フローラルタイプ /キーノート:アルデハイドノート
- 香りの構成:
- トップノート:アルデハイド、ベルガモット、スズラン、レモン、ネロリ、マンダリン、オレンジフラワー
- ミドルノート:ローズ、ジャスミン、イリス、ガーデニア、イランイラン
- ラストノート:シダーウッド、ベチバー、サンダルウッド、トンカマメ、アンバー、ムスク、オークモス
1961年にエルメスより発売された「カレーシュ」。上品な軽四輪馬車、20世紀初頭の女性をイメージ。エルメスを象徴する四輪馬車のシンボルマーク。カレーシュはエルメスが表現する世界そのものであり、エルメスが描く女性像そのものです。アルデハイドと優雅な三大フローラルがキラキラと上品に香ります。優雅で美しく、華やかな気品を演出してくれます。
美意識タイプ:雅(MIYABI)タイプ
カレーシュ ソワール
時代背景もあり、女性の社会進出が広がる中、
華やかさの奥にしなやかさや芯の強さが漂う。
1992年|Calèche Soir de parfum(カレーシュ ソワード パルファン)
| 種類 | レディース/EDP |
| 調香師 | Guy Robert |
- 香りの構成:
- トップノート:アルデハイド、ベルガモット、セドラ、ネロリ
- ミドルノート:ローズ、イリス、ジャスミン、オレンジフラワー、スズラン
- ラストノート:サンダルウッド、シダーウッド、ベチバー、オークモス
1961年にエルメスより発売された「カレーシュ」シリーズとして1992年に発売された作品。上品な軽四輪馬車、20世紀初頭の女性をイメージ。エルメスを象徴する四輪馬車のシンボルマーク。カレーシュはエルメスが表現する世界そのものであり、エルメスが描く女性像そのものです。オリジナルのアルデハイドがキーとなったフローラルタイプにイリスが強調され優雅さよりも凛とした品のある女性像に仕上がっております。
美意識タイプ:雅(MIYABI)タイプ
24 フォーブル(1995)
オレンジフラワーとジャスミンのアコードが明るく華やか。
“ゴージャス”という言葉が似合う、当時のエルメスを象徴する香り。
この時代のエルメスは
三大フローラル+イリスという組み合わせで
美意識タイプの“雅”をの価値観に合いそうな作品たちです。
1995年|24 FAUBOURG (ヴァンキャトル フォーブル)
| 種類 | レディース/EDT/P |
| 調香師 | Maurice Roucel |
- 香りの構成:
- トップノート:ベルガモット、オレンジフラワー、ジャスミン
- ミドルノート:ティアレフラワー、イランイラン、イリス、サンダルウッド
- ラストノート:パチュリ、バニラ、アンバーグリス
ヴァンキャトル フォーブルというのはエルメス本店の場所、フォーブル・サントーレ24番地のことです。エルメスの聖地である場所は、まさに真髄を表すかのようなタイトル。テーマは女性を太陽のように輝かせるような香り。オレンジフラワー、イランイラン、ジャスミンの明るくリッチで華やか。香り立ちは爽やかなベルガモットの穏やかなフローラル調からオレンジフラワーやイランイランなどのフローラルに移り変わり、全体をイリスの気品あるパウダリックで包み込んだ作品。クラシカルな印象をもたらしますが、気品あるエレガントな大人の女性を演出します。
美意識タイプ:雅(MIYABI)タイプ
2000年代:女性像ではなく、“世界観”そのものを香りにする時代へ(エレナ期)
2000年代に入ると香りづくりの方向性が大きく変わります。
“特定の女性像”から離れ、テーマ性のある作品へと変化します。
コロンシリーズ
エルメスが提案するライフスタイルと調和するフレグランスをテーマにしたもので。スプレーした瞬間のシンプルな喜びを、豊かな表現力で描いており、それは“香りのスナップショット” のような。
調香師ジャンクロード エレナは、素材の触感を特に表現したいと思って作った、自由あふれるクリエーションとして作品に取り掛かっております。エレナしは、「甘くて苦みのあるコロン。それは伝統における自由」 と語る。柑橘類(シトラス)の鮮明さと瑞々しさをクラシカルな印象を残したまま、モダンな表現へ創作した作品です。
2009年(1979年)|EAU D’ORANGE VERTE(オードランジュヴェルト)
| 種類 | ユニセックス/EDC |
| 調香師 | Jean-Claude Ellena |
タイプ:シトラスタイプ /キーノート:グリーンノート
- 香りの構成:オレンジ、マンダリン、レモン、ペパーミント、ブルジョン・ド・カシス、オークモス、パチュリ
1979年に発売された作品を2009年に現代風にリニューアルされています。実・葉・花などオレンジから採取される香料を使用し、甘酸っぱく瑞々しい香り。1979年にフランソワーズ・キャロンが手がけた最初のコロン。朝露にぬれた森の緑にインスパイアされた香りは独自の爽やかが特徴的で、エルメスを代表する香りとして認められてきました。オレンジやレモンのアグレッシブでフレッシュな香りが、リフレッシュな気分へ導いてくれます。
美意識タイプ:澄タイプ
2009年|Eau de Pamplemousse Rose(オー ドゥ パンプルムス ローズ)
| 種類 | ユニセックス/EDC |
| 調香師 | Jean-Claude Ellena |
タイプ:シトラスタイプ /キーノート:シトラスノート、フローラルノート
- 香りの構成:グレープフルーツ、ローズ、オレンジ
エルメス「コロン」シリーズより2009年に発売された作品。
柑橘類をテーマとしたシリーズのなかで、このフレグランスではグレープフルーツとローズとの出会い、そして新たな輝きに弾むグレープフルーツのはじけるみずみずしさを体現しています。
香りは、グレープフルーツの瑞々しくジューシー。そしてローズが後押しをしてくれるかのように華やかにグレープフルーツの良さを引き立てます。爽やかさを与えてくれるシャワーのようにたっぷり浴びてリフレッシュさせてくれそうです。
美意識タイプ:萌(MOE)【女性】/耀(YOU)【男性】タイプ
2013年|EAU DE NARCISSE BLEU(オー ド ナルシス ブルー)
| 種類 | ユニセックス/EDC |
| 調香師 | Jean-Claude Ellena |
タイプ:フローラルタイプ /キーノート:シトラスノート
香りの構成:
- トップノート:ベルガモット、レモン、マンダリン
- ミドルノート:ゼラニウム、ミント、ネロリ
- ラストノート:オークオス、ホワイトムスク、パチュリ、サンダルウッド
エルメスの「コロン」シリーズに2013年に加えられた作品。みずみずしさに新たなオマージュを捧げる 「オー ドゥ ナルシス ブルー」 は、無限に自らを映し出す素材への頌歌(しょうか)です。
香りは、ナルシスの控えめな美しさをパウダリーノートとネロリのグリーンノートで表現しています。ネロリを用いて表現した作品はレモンの軽やかがトップから弾け、オークモスやムスクの香りで全体にパウダリックな印象へと導きます。フレッシュな気分にしてくれます。
美意識タイプ:澄タイプ
2016年|EAU DE NEROLI DORE(オー ド ネロリ ドレ)
| 種類 | ユニセックス/EDC |
| 調香師 | Jean-Claude Ellena |
タイプ:シトラスタイプ/キーノート:フローラルノート、ムスキーノート
香りの構成:
- トップノート:ベルガモット、ビターオレンジ、プチグランビガラード、マンダリン
- ミドルノート:ネロリ、オレンジフラワー
- ラストノート:オークモス、ホワイトムスク、サフラン
エルメス「コロン」シリーズに2016年に加えられた5番目の香り。
香りは、太陽を感じさせる柑橘の香りと、貴重な香料ネロリをふんだんに使ったシトラスタイプ。オレンジフラワーの蒸留を目のあたりにしていた若き頃のエレナ氏。ネロリの香りに囲まれて、常にネロリの香りが沁みついていたかつての自分を思い起こしながら創作したシトラスタイプの作品です。ビターさも感じさせるオレンジ調のジューシーなシトラスの香りが太陽を感じさせながらも瑞々しさを感じさせるオレンジフラワーとネロリの香りが広がりを見せます。ほんのりサフランが効いているのもより爽快感を感じさせます。
美意識タイプ:澄タイプ
2016年|Eau de Rhubarbe Ecarlate(オー ドゥ ルバーブ エカルラット)
| 種類 | ユニセックス/EDC |
| 調香師 | Christine Nagel |
タイプ:アロマティックタイプ/キーノート:フルーティノート
香りの構成:ルバーブ、ランタナ、ムスク
エルメス「コロン」シリーズより2016年に発売された作品。調香師Christine Nagelは、ルバーブを主役とした作品を創作。ルバーブの視覚と嗅覚の二面性に魅了され、(視覚)色は緑から赤へと変化し、(嗅覚)強い酸味は甘美で柔らかなものへと変貌するところに惹かれ調香されたそうです。またエルメス専属調香師となったクリスティーヌ・ナジェルによる初のコロンとなります。
香りは、洗練されたホワイトムスクを感じるほどの官能的で繊細な気高いルバーブをイメージしたアロマティックタイプの香りです。ルバーブのジューシーさとホワイトムスクのアコードが組み合わさり、穏やかな気持ちに導いてくれます。
美意識タイプ:萌(MOE)【女性】/耀(YOU)【男性】タイプ
2018年|EAU DE CITRON NOIR(オー デ シトロン ノワール)
タイプ:シトラスタイプ/キーノート:アロマティックノート
香りの構成:ライム、レモン、セドラ、ガイアックウッド、紅茶、スモーキーノート
エルメス「コロン」シリーズより2018年に発売された作品。調香師Christine Nagelは、新たな可能性、驚き溢れる豊かな世界へと導いてくれたのがライム、レモンなど個性的な柑橘類の果実の香りと感じ、新たなシトラスを創作。
一日中纏うことのできるオーデコロンを作りたいと最終的にキーノートとして選んだのはスモーキーな印象を持つドライレモン。スモーキーなウッディノートと柑橘類の活発でピリッとしたフレッシュさを組み合わせ、透明感と爽やかさを感じさせる持続性のあるシトラスタイプの香りを完成させました。全体をスモーキーなガイアックウッドの香りを感じさせながらも紅茶の風味にレモンの香りをのせた透明感あるシトラスの香りです。
美意識タイプ:澄タイプ
オー デ メルヴェイユ
真昼の空の下で光る星々、
不思議の国の水のような世界観。
さらに香りの構成を逆転させたような処方が特徴的な作品で注目を集めました。
2004年|EAU DES MERVEILLES(オーデ メルヴェイユ)
タイプ:シトラスタイプ /キーノート:シトラスノート、スパイシーノート
- 香りの構成:
- トップノート:オークモス、シダーウッド、ベチバー
- ミドルノート:アンバーノート
- ラストノート:レモン、オレンジ、エレミ、ベイローズ
不思議な水。タイトル通り、香りの構成が逆さまになっているように感じられるウッディ、スパイシー、シトラスを特徴としたオリエンタルタイプの香り。スパイスの効いたフレッシュで水を思わせるクリアなレモンの香り。落ち着いたアンバーウッディの香りからスパイシーな香りがレモンやオレンジへと導き、ピュアで透明感ある水を連想させます。
美意識タイプ:澄(SUMI)タイプ
庭シリーズ
エルメスを生み出すディレクターたちの“庭”や
インスピレーションの源をそのまま香りにしたシリーズ。
風景、湿度、光──
“情景としての香り”という新たな方向性が確立されてきます。
ユニセックス化が本格的に進んだのもこの時代の特徴です。
2003年|UN JARDIN EN MEDITERRANEE(地中海の庭)
タイプ:フローラルタイプ /キーノート:ウッディーノート、フルーティノート
- 香りの構成:
- トップノート:ベルガモット、レモン、マンダリン
- ミドルノート:セイヨウキョウチクトウ、オレンジフラワー
- ラストノート:フィグツリー、サイプレス、ムスク、シダーウッド、ピスタチオ
エルメスの庭シリーズより2003年に発売された地中海の庭。地中海沿いの街ハンマメットにあるエルメス装飾ディレクターであるレイラ マンシャリの庭よりインスパイアされた作品。さまざまな文化とアートが融合する地中海をテーマにした香りを創作。トップに香る爽やかなシトラスノートオレンジフラワーの香りが、太陽の光を浴びた明るい印象へと導きながら、フィグのジューシーでほんのりグリーンなフルーティの香りにウッディノートを加えて落ち着きをもたらしたフローラルタイプの香りです。爽やかな空気、太陽の光、緑を連想させます。
美意識タイプ:澄(SUMI)タイプ
2008年|Un Jardin apres moussoun(モンスーンの庭)
| 種類 | ユニセックス/EDT |
| 調香師 | Jean-Claude Ellena |
タイプ:アロマティックタイプ/キーノート:スパイシーノート、マリンノート
- 香りの構成:
- トップノート:ライム、ジンジャー、マリンノート
- ミドルノート:コリアンダー、ペッパー、カルダモン、フローラルノート
- ラストノート:ベチバー
エルメス庭シリーズより2008に発売されたモンスーンの庭。モンスーンが過ぎ去った後の庭。モンスーンの後の水には新たな生命が与えられ、木々の緑はさらに青々と茂る。みずみずしい自然の姿をウッディータイプの香りで表現しています。
香りは、ジンジャーやコリアンダー、カルダモンを効かせたライムのすっきりとした香りが、モンスーンの風を思わせ、マリンノートが瑞々しさを。ベチバー青々と茂る緑を連想させるよう。纏うことで風のように爽快感を感じさせるようなウッディタイプの香りです。
美意識タイプ:萌(MOE)【女性】/耀(YOU)【男性】タイプ
2011年|Un jardin sur le toit(屋根の上の庭)
| 種類 | ユニセックス/EDT |
| 調香師 | Jean-Claude Ellena |
タイプ:フローラルタイプ /キーノート:シトラスノート
香りの構成:
- トップノート:アップル、スパイス、グリーンノート、洋ナシ
- ミドルノート:マグノリア、ローズアコード
- ラストノート:湿った土、オークモス
エルメスの庭シリーズより2011年に発売された屋根の上の庭。エルメス本店の最上階にある庭からインスピレーションを得て作られた作品。
香りは、トップからモッシーな印象が広がりながらも、アップル、洋ナシやグリーンの香りが瑞々しくジューシーさを感じさせ、マグノリアやローズの爽やかなフローラルが広がります。庭シリーズがグリーンノートが特徴的ですが、そのグリーンとともにフルーティの瑞々しさとともにほのかに感じさせるのがこの作品の特徴。
美意識タイプ:澄タイプ
2015年|Le Jardin de Monsieur Li(ル ジャルダン ド ムッシュー リー)
| 種類 | ユニセックス/EDT |
| 調香師 | Jean-Claude Ellena |
タイプ:シトラスタイプ/キーノート:フローラルノート、グリーンノート
香りの構成:
- トップノート:マンダリン、ベルガモット、レモン、オレンジ、グレープフルーツ
- ミドルノート:ヘディオン、ジャスミン、グリーンノート
- ラストノート:シダーウッド、ホワイトムスク、ネロリ
2003年以来、エルメスから「庭園」シリーズの香りが発表され続け2015年の新作は5つ目の香りとなった。香水名「リ氏の庭」は中国の庭がテーマ。キンカンと花の香が核となる、爽やかなフレグランス。
キンカンのジューシーな香りは次第にグリーンノートへと移ろいながらもへディオンやジャスミンなどみずみずしく華やかに広がります。ゆったりとした穏やかでエレガントな世界へ導きます。これまでの庭シリーズの中でエレガントさを感じさせます。その品を感じさせるのはホワイトムスクがポイント。
美意識タイプ:澄タイプ
2019年|UN JARDIN SUR LA LAGUNE(ラグーナの庭)
タイプ:フローラルタイプ/キーノート:ウッディーノート
香りの構成:マグノリア、リリー、トベラ、マリンノート、ウッディノート
エルメスの庭シリーズより2019年に発売された、ラグーナの庭。以前までは専属調香師ジャンクロード・エレナが手がけていたが、専属調香師がクリスティーヌ・ナジェルに代わり初めての作品となります。舞台はベネチア。そこは世界でもっとも透明な水の都とされ、その中心にひっそりと息づく秘密の園をイメージした作品。ラグーナのほとりに聞こえてくる穏やかで優しい樹木の息づかい等をイメージして創作された作品です。
秘密の園にたどり着くまでは、霧がかかったほんのり魅惑的な樹木が広がる道(ウッディノート)を歩くよう。そこに木漏れ日のように光に当たる冷たいマリンノートの水が広がり、秘密の園にたどり着く。そんなイメージが感じられました。だんだんマグノリアのあたたかい香りが広がると同時に、木漏れ日の光が全体を光照らすように晴れたような風景を感じさせます。
美意識タイプ:澄タイプ
エルメッセンス
自由な精神がテーマで、
これまでのエルメスにない東洋のスパイス、ウッド、
時にグルマンまで取り入れられました。
香りの構造はシンプルで、
香料そのものの美しさがより際立ちます。
エレナの作品は
“削ぎ落とす美しさ”を大切にしています。
余計な装飾がないからこそ、香料の表情が美しく楽しめます。
2004年|Brin de Reglisse(ブラン ドゥ レグリス)
| 種類 | ユニセックス/EDT |
| 調香師 | Jean-Claude Ellena |
タイプ:アロマティックタイプ /キーノート:フゼアノート
- 香りの構成:アニス、干し草、ラベンダー
メゾンを象徴する自由な創造力がテーマとなった、エルメッセンスシリーズより2004年に発売されたブラン ドゥ レグリス。
プロヴァンスの景観をイメージした作品。渇いた大地と香り豊かなパープルのラベンダーの野原。そこに、おいしそうなリコリスの匂いに包まれたラベンダーの香りから始まります。次にアニスやオレンジフラワーを特徴的に感じます。ジャン クロード エレナはこのようなラベンダーの香りを作るのが夢だったそうです。
優しい、暖かみのあるラベンダーが落ち着きと安心感をもたらします。ラベンダーが特徴的なアロマティックの香りです。
美意識タイプ:澄タイプ
2004年|ROSE IKEBANA(ローズ イケバナ)
タイプ:フローラルタイプ/キーノート:フルーティノート
- 香りの構成:オレンジ、フルーティノート、スパイスノート、ムスク、ブルジョン ド カシス、ルバーブ、ティー、レモン、ローズ
エルメスの「エルメッセンス」シリーズより2004年に発売された作品。「余分なものをすべてそぎ落とした美しい真髄。日本の伝統芸術である生け花は、花や枝など選りすぐった素材を使って美を表現します。そんな生け花をフレグランスで表現。
香りは、ローズ イケバナは早朝に香るバラ。ローズにブルジョンドカシスを組み合わせながらもほんのりスパイスを効かせたのが特徴的。朝露をふくんだような、繊細で軽やかな香り
美意識タイプ:紬タイプ
2004年|Ambre Narguile (アンブル ナルギレ)
| 種類 | ユニセックス/EDT |
| 調香師 | Jean-Claude Ellena |
タイプ:オリエンタルタイプ /キーノート:グルマンノート
- 香りの構成:ヘリオトロープ、スミレ、オーベピン、ナルシス、ムスク、レザーハニー、ベンゾイン、シスト、ムスク、バニラ、キャラメル、トンカマメ、シナモン、ラム、セサミ、オーキッド
メゾンを象徴する自由な創造力がテーマとなった、エルメッセンスシリーズより2004年に発売されました。アンブル・ナルギレは熱く、官能的で東洋を思い起こさせる琥珀を連想させる作品。その中でもハニー、キャラメル、シナモンが特徴的で個性的な香り。
香りは、ハニーやアンバー調の香りの甘さがどこか人を虜にする魅惑的な印象を演出します。ユニセックスの香りですが、アンバーやベンゾインが効いているので男性的な温かみと深みを感じる落ち着いた印象です。ハニー(ハチミツ)が主張せずほんのり感じるのが隠し味のようにこの香水の個性でもありそこが魅惑的印象へ導いてくれます。次第にシナモンの香りが効いてくるので、ほんのりかっこいいクールな印象にも導きます。
美意識タイプ:煌タイプ, 燦タイプ
2004年|Vetiver Tonka(ベチバー トンカ)
| 種類 | ユニセックス/EDT |
| 調香師 | Jean-Claude Ellena |
タイプ:ウッディータイプ /キーノート:レザーノート、グルマンノート
- 香りの構成:ベチバー、サンダルウッド、トンカマメ、タバコ、スズラン、プラリネ、キャラメル、ヘーゼルナッツ
エルメスの「エルメッセンス」シリーズより2004年に発売されたベチバー トンカ。
ベチバーの精製されていない、粗削りな、大地の恵みのような香りに惹きつけられましたが、そのまま香りを生かすことは難しいと考え、柔らかく、包み込むような暖かさをベチバーに求め創作した作品です。そのためトンカマメが重要な役割を果たし、キャラメル、プラリネ、タバコのアコードが、ベチバーを優しく包み込み、丸みのあるウッディノートを生み出した作品です。
美意識タイプ:燦(SAN)タイプ
2004年|Poivre Samarcande(ポワーブル サマルカンド)
| 種類 | ユニセックス/EDT |
| 調香師 | Jean-Claude Ellena |
タイプ:ウッディータイプ /キーノート:スパイシーノート
- 香りの構成:パチュリ、グリーンノート、オークモス、シダーウッド、ブラックペッパー、パプリカ、オーク、カルヴィ
エルメスの「エルメッセンス」シリーズより2004年に発売された日本未発売のポワーブル サマルカンド。ペッパーとムスクを併せたような、樫の木の大木の香り。 そしてかすかに薪が燃える香り。 東洋から西洋へ香辛料を運ぶ時必ず通る街、サマルカンドへのオマージュを名前に込めたスパイスが特徴的なウッディタイプの香りです。
パチュリー、シダーウッド、オークを効かせた骨格のはっきりとしたウッディの香りにブラックペッパーを組み合わせすっきりとした印象に。そしてオークモスが薪が燃えるような全体をスモーキーな印象へと導いてくれます。
美意識タイプ:燦(SAN)タイプ
2005年|Osmanthe Yunnan(オスマンサスユンナン)
タイプ:フローラルタイプ /キーノート:フルーティノート
- 香りの構成:
- トップノート:オレンジ、ティー
- ミドルノート:オスマンタス、フリージア
- ラストノート:レザー、アプリコット
エルメッセンスシリーズより2005年に発売されたオスマンサス・ユンナン。雲南(ユンナン)省のお茶に香りのイメージが重なってこのフレグランスが誕生しました。北京の故宮を訪れた時、どこからともなく漂ってくる魅惑的な香り。香りに導かれ、故宮を奥の方に進んで行くと満開のオスマンサス(キンモクセイ)が目の前に現れました。11月、その花は小さな外見に合わずアプリコットのような、存在感があるフリージアのような香りを放っていました。
香りは、オレンジとティーの組み合わせが紅茶のような香りにほんのりと金木犀のフルーティな香りが優しく広がりを見せます。それはまるで心を穏やかにさせるよう。
美意識タイプ:萌(MOE)【女性】/耀(YOU)【男性】タイプ
2006年|Paprika Brasil(パプリカ ブラジル)
タイプ:ウッディータイプ /キーノート:スパイシーノート
- 香りの構成:
- トップノート:パプリカ、ピーマン、クローブ
- ミドルノート:イリス、グリーンノート
- ラストノート:ウッディノート
かつてヨーロッパで布を赤く染めるために用いられていた木で、のちにブラジルという国の名前にもなった真っ赤に燃える木を主役とした作品。ブラジルをより引き立たせるために選んだのが、ブラジル原産のピーマンであるパプリカ。
かつてヨーロッパで布を赤く染めるために用いられていた木で、のちにブラジルという国の名前にもなった真っ赤に燃える木を主役とした作品。ブラジルをより引き立たせるために選んだのが、ブラジル原産のピーマンであるパプリカ。
美意識タイプ:燦タイプ
2009年|Vanille Galante(ヴェニーユ ガラント)
| 種類 | ユニセックス/EDC |
| 調香師 | Jean-Claude Ellena |
タイプ:オリエンタルタイプ/キーノート:レザーノート
- 香りの構成:バニラ、フローラルノート、ウッディノート、スパイスノート、タバコ、ムスク、カカオ、コヤック
エルメス「エルメッセンス」シリーズより2009年に発売されたヴェニーユ ガラント。バニラのもつ芯が強く、一筋縄ではいかない、謎めいた一面にインスパイアされ創作された作品。か細くて、とても長い冬を耐えぬくことなどできそうもない草が、春に思いがけなく美しい花を咲かせるような、驚きを込めたオリエンタルタイプの香り。
バニラにスパイスノートを効かせ、そこにカカオやタバコなどの個性ある香りを効かせた香り。バニラといえば甘くボリュームのある香りの印象ですが、これはイメージ通り、芯が強い、力強さやバニラのかっこいい一面を表現した香りです。クールに冬香りを纏うことができそうです。
美意識タイプ:煌(KIRA),燦(SAN)タイプ
2010年|Iris Ukiyoe(イリス ウキヨエ)
| 種類 | ユニセックス/EDT |
| 調香師 | Jean-Claude Ellena |
タイプ:フローラルタイプ /キーノート:パウダリーノート
香りの構成:イリス、オレンジフラワー、マンダリン、ローズ
イリスの花から『浮世絵』を連想し、日本の北斎や広重にインスパイアされた作品です。みずみずしくデリケートなイリスの香りは、浮き立つような嬉遊曲(ディヴェルティスマン)のように創作。
イリスのパウダリックな印象にほんのりと感じるオレンジフラワーやマンダリンの爽やかさと控えめな華やかさを連想させるローズの香りで表現しています。
美意識タイプ:雅タイプ
2011年|Santal Massoïa(サンタル マソイア)
| 種類 | ユニセックス/EDT |
| 調香師 | Jean-Claude Ellena |
タイプ:ウッディータイプ/キーノート:グルマンノート
香りの構成:サンダルウッド、ミルク、シュガー、ドライフルーツ、フローラルノート、乳香
エルメス「エルメッセンス」シリーズより2011年に発売されたサンタル マソイア。白檀とマソイア磁石のように惹かれ合う2種類の乳香の木しなやかを直感的かつ官能的に。しなやかに優しく広がるように育つ木。誘いかけるようでいて遠い存在でもある、そんな謎めいた乳香のフレグランス。
ミルクのまろやかな風味にサンダルウッドのなめらかを加えた優しく広がる香り。ほんのりドライフルーツを思わせるようなスモーキーな香りが見えたと思いきや、すぐに乳香へと導く。魅惑的で官能的な香り。
美意識タイプ:燦(SAN)タイプ
2013年|Epice Marine(エピス マリン)
| 種類 | ユニセックス/EDT |
| 調香師 | Jean-Claude Ellena |
タイプ:アロマティックタイプ /キーノート:スパイシーノート、マリンノート
香りの構成:クミン、シナモン、カルダモン、ベルガモット、マリンノート、ウイスキー、サンダルウッド、オークモス、ヘーゼルナッツ、ゴマ
メゾンを象徴する自由な創造力がテーマとなった、エルメッセンスシリーズより2013年に発売された「エピス マリン」。「エピス マリン」は、南仏出身の専属調香師ジャン=クロード エレナと、“キュイジニエ コルセール(海賊料理人)”ことオリヴィエ ローランジェの2人の出会いのストーリーを語ります。嗅覚から味覚まで、スパイスを愛する2人の間に生まれた対話は、彼らのクリエーションにさらなる深みをもたらしました。エレナは、ブルターニュでのこの出会いインスパイアされ、打ち寄せる冷たく激しい波を思わせる、《エピス マリン》を生み出しました。
カルダモンの軽やかな香りとマリンノートが広がり次第にクミンのスパイスがアクセントしても感じられます。爽やかなスパイスの香りはクールな印象を。
美意識タイプ:燦(SAN)タイプ
2014年|Cuir d’Ange(キュイール ダンジェ)
| 種類 | ユニセックス/EDT |
| 調香師 | Jean-Claude Ellena |
タイプ:フローラルタイプ/キーノート:レザーノート
香りの構成:ヘリオトロープ、スミレ、オーベピン、ナルシス、ムスク、レザー
メゾンを象徴する自由な創造力がテーマとなった、エルメッセンスシリーズより2014年に発売されたキュイール ダンジェ。
テーマは、魅惑的でうっとりする、ふんわりしたレザーの柔らかさ。フレグランスプロヴァンス出身の作家ジャン ジオノの作品『Jean le Bleu』の一節に出てく言葉からインスパイアされました。キュイール ダンジュ(天使のレザー)。
ヘリオトロープとムスクの肌のように優しく柔らかい印象の中に感じるレザーの香り。レザーというとかっこいいクールな印象を連想させますが、このレザーの香りは素肌になめらかに香らせることの出来るレザーです。それはあなたの肌の一部のように感じられます。そしてレザーが滑らかさをさらに演出してくれます。
美意識タイプ:燦(SAN)タイプ
2016年|Muguet Porcelaine(ミュゲ ボースレン)
香りの構成:
- トップノート:グリーンノート、洋梨
- ミドルノート:スズラン、ヘディオン、ネロリ
- ラストノート:ホワイトムスク、アニマルノート
メゾンを象徴する自由な創造力がテーマとなったエルメッセンスシリーズ13番目の香り「ミュゲ ポースレン」が加わりました。ジャン=クロード エレナが深く魅せられた、細く純真なスズランの花。エレナが「無言の花」と呼んだそのとらえどころのない、物静かで儚い花は、雄弁で輝かしい香りに表現した作品。花のみずみずしい香りだけでなく、花々を包み込む葉の香りも手に入れ、この花が放つ冷ややかなオーラと、繊細な乳白色、存在の軽やかさを再現したいと調香師エレナは考え創作された作品です。
香りは、気品と透明感のあるスズラン を再現した香りです。ほんのりベースにホワイトムスクとアニマルノートが見え隠れするのが癖になるフローラルタイプの香りです。
美意識タイプ:紬(TSUMUGI)タイプ
2018年|MYRRHE EGALANTINE(ミルラ エグランティーヌ)
タイプ:オリエンタルタイプ/キーノート:フローラルノート
香りの構成:ミルラ、ローズ
メゾンを象徴する自由な創造力がテーマとなった、エルメッセンスシリーズより新たな香りが2018年に発売されました。
香りは、メゾンを象徴する自由な創造力がテーマとなった、エルメッセンスシリーズより新たな香りが2018年に発売されました。
美意識タイプ:紬(TSUMUGI)タイプ
2018年|CEDRE SAMBAC(シダーサンバック)
タイプ:オリエンタルタイプ/キーノート:ウッディーノート
香りの構成:シダーウッド、ジャスミンサンバック
ティエリ エルメスが1837年にパリで馬具工房として誕生したブランド、エルメス。確かな技術と自由な想像力を駆使して、独自のフレグランスの世界を表現しています。そんなメゾンを象徴する自由な創造力がテーマとなった、エルメッセンスシリーズより2018年に発売されましたシダー サンバック。太古から存在する強く優美なシダーウッドに、ジャスミンを愛撫(あいぶ)し寄り添わせたように創作したオリエンタルタイプの香りです。
洗練された流れるようなシダーウッドにジャスミンの透明感を与えた作品。落ち着きとどことなくジャスミンのセンシュアリティを感じます。ほんのり木々のまろやかさを感じさせます。
美意識タイプ:燦(SAN)タイプ
2018年|AGAR EBENE (アガール エベンヌ)
タイプ:オリエンタルタイプ/キーノート:ウッディーノート
香りの構成:沈香、ファーバルサム
メゾンを象徴する「自由な想像力」がテーマとなったエルメッセンスシリーズより2018年に発売されたアガール・エベンヌ。調香師クリスティーヌ・ナジェルは、沈香の香りを使って創作したいという思いから完成された作品です。
沈香の香りを神秘的かつ情熱的だと感じたナジェルはファーバルサムという心を包み込むような落ち着かせる香りに巡りつき誕生したそうです。沈香の香りが深い落ち着きをもたらせ、ファーバルサムがより深みとボリュームを与える香りに仕上がっており、纏うことで心に落ち着きとミステリアスな印象をもたらします。
美意識タイプ:燦(SAN)タイプ
2000年代後半:原点回帰とモダン化の融合
この時期には、
1900年代の上品で雅やかな香りを現代的にアレンジした作品が登場し始めます。
ケリー カレーシュ
エルメスの象徴であるレザーを主役にしつつ、
マスキュリンとフェミニンを行き来するような構成です。
次世代に向けた“エルメスの再提案”のような印象をもたらします。
また“時を超越して”というエルメスの精神と同様に、
過去の名香を“現代の肌感覚”に合わせて蘇らせる試みが見られます。
この頃には、
エルメッセンスで開いた東洋香料が
様々な作品にも自然に取り入れられ、
透明感のあるエルメスらしさに“深み”が加わります。
2010年代に近づくにつれて、
フルーティのジューシーさやマリン、イリスなど
さまざまな要素が柔らかく重ねられ、
“澄んだ香り”という表現がふさわしい品のよさが育っていくようにも感じました。
2007年|Kelly Calèche(ケリー カレーシュ)
| 種類 | レディース/EDP |
| 調香師 | Jean-Claude Ellena |
タイプ:フローラルタイプ/キーノート:レザーノート
- 香りの構成:
- トップノート:スズラン、ナルシス、グレープフルーツ
- ミドルノート:ローズ、ミモザ、チュベローズ
- ラストノート:レザー、イリス
オリジナルのカレーシュとは異なる軽やかなフローラルの香り。ケリーのバックのレザーの香りにマスキュリンでフェミニンな印象にするのがミモザのアクセント。トップのグレープフルーツにスズランとナルシスの組み合わせが爽やかさと透明感をもたらせながらも、ミモザ、イリスのほんのりパウダリックな印象にローズとチュベローズが華やかに広がります。そこにレザーノートのアクセントをほんのり効かせた革製品ブランドならではの個性を加えた作品です。
美意識タイプ:萌(MOE)【女性】タイプ
クラシックコレクション
1999年|Hiris(イリス)
| 種類 | レディース/EDT |
| 調香師 | Olivia Giacobetti |
- 香りの構成:
- トップノート:コリアンダー、カーネーション、イリス、アンバー
- ミドルノート:ネロリ、ローズ
- ラストノート:ハニー、バニラ、シダーウッド、アーモンド
イリスの花に捧げる叙情詩。シンプルなスタイルに洗練さが漂う、香りの一輪挿しです。コリアンダーとカーネーションのほんのりスパイシーさが洗練された透明感を演出し、イリスの高貴な印象を引き立てます。凛とした洗練された美しい女性を演出してくれます。
美意識タイプ:雅(MIYABI)タイプ
2014年|Rose Amazone(ローズ アマゾン)
| 種類 | レディース/EDT |
| 調香師 | Jean-Claude Ellena |
タイプ:フローラルタイプ/キーノート:フルーティノート
香りの構成:
- トップノート:ブルジョン・ド・カシス、グロゼイユ、グレープフルーツ、マンダリン、ベルガモット、レモン
- ミドルノート:ブラックベリー、ラズベリー、ローズ、フローラルノート
- ラストノート:ウッディノート、アンバー、バニラ
2014年にエルメスのクラシックコレクションより発売されたRose Amazone(ローズ アマゾン)。このシリーズは、エルメスと香水の出会いの物語。エルメスに脈々と受け継がれる大切な遺産のように、原点そして秘密を物語ります。勇敢で力強く驚くほどにフェミニンな現代の女性像をイメージした作品です。大胆で力強さを与えながらも、フェミニンで女性らしい印象を与える作品です。トップはカシスを率いるグロゼイユやベリー調のフルーティの香りが弾けるような瑞々しくフレッシュな力強さに次第にローズの華やかな印象に移り変わります。現代を前向きに歩み続ける女性の強さと華やかさを与えてくれる作品です。
美意識タイプ:萌(MOE)タイプ
2017年|Amazon(アマゾン)
タイプ:フローラルタイプ/キーノート:グリーンノート(シプレノート)
香りの構成:
- トップノート:ブルジョン・ド・カシス、カシス
- ミドルノート:水仙、レッドフルーツ
- ラストノート:ベチバー
活動的な半面、女性らしい優しさを兼ね揃えた作品です。
AMAZONとはギリシャ神話に登場する女性だけの部族、「アマゾネス」から由5来しています。馬を飼い慣らし戦闘を得意とする民族だったようで強い女性を意味する時にも現代は使われています。
水仙を特徴としたフローラルグリーンの香りが、活発でアグレッシブ、力強さを感じます。シックで凛とした芯のあるエレガントな女性にぴったりの香りです。
美意識タイプ:雅タイプ
ジュールドエルメス
エレナ氏が、エルメスで手がけた最後の女性シリーズ。テーマは女性と光。女性の美しさを花々の美しい香りで表現するにも、光は欠かせないもの。
2012年|JOUR D’ HERMES (ジュールドエルメス)
| 種類 | レディース/EDP |
| 調香師 | Jean-Claude Ellena |
タイプ:フローラルタイプ /キーノート:グリーンノート
香りの構成:
- トップノート:グレープフルーツ、レモン、マリンノート
- ミドルノート:ガーデニア、スイートピー、グリーンノート、ホワイトフローラル
- ラストノート:ムスク、ウッディノート
テーマは、女性と光。原材料は当初語らず、フローラルブーケのみを説明した、それぞれの女性に好きな花の香りをイメージしてほしいという新コンセプト。「エルメスの日」という名の作品。軽やかで瑞々しさの中にもグリーンの香りが特徴的な作品。レモンや軽やかなスイートピーがフローラルへと導きながらもホワイトフローラル やマリンノートが透明感を演出させ、ほのかに香るグリーンがエルメスの心地よさを感じさせます。
美意識タイプ:凛タイプ
2014年|JOUR D’ HERMES ABSOLU(ジュールドエルメス・アブソリュ)
| 種類 | ユニセックス/EDP |
| 調香師 | Jean-Claude Ellena |
タイプ:フローラルタイプ/キーノート:シトラスノート、ウッディノート
香りの構成:
- トップノート:アプリコットフラワー、グレープフルーツ
- ミドルノート:ガーデニア、ジャスミンサンバック、フローラルノート
- ラストノート:ウッディノート、オークモス
「女性の本質を花だけで表したかった」とJean-Claude ELLENA氏により、フローラル感溢れる女性らしさ満開のオールドパルファンが2014年に誕生しました。 ワンプッシュで空想の庭園が生まれるような、フローラル感に溢れています。 ロマンチックな誘惑をするのが大好きな女性のための香りです。すっきりとしたグレープフルーツにガーデニアが特徴的なフレッシュだけどオークモスを特徴としたウッディノートが落ち着いた印象をもたらすフローラルタイプの香りです。
美意識タイプ:雅(MIYABI)タイプ
2015年|JOUR D’ HERMES GARDENIA(ジュールド エルメス ガーデニア)
| 種類 | レディース/EDP |
| 調香師 | Jean-Claude Ellena |
タイプ:フローラルタイプ/キーノート:グリーンノート
香りの構成:ガーデニア、チュベローズ、ローズ、ジャスミン、シトラスノート
エルメスより2017年に「ジュールド エルメス」シリーズより「ガーデニア」が発売された。この香りを読み解くキーワードとなるのは「光」。エルメスのものづくりに欠かせない光は、花々や女性の美しさにとっても必要不可欠なもの。ガーデニアのグリーンの部分を特徴とした落ち着いたエレガントなフローラルタイプの香りです。このグリーンの部分はとてもスモーキーな印象をもたらします。
美意識タイプ:雅タイプ
2010–現在:継承と革新(ナーゲル期)
2016年にクリスティーヌ・ナーゲルが就任すると、
エルメスの精神を受け継ぎつつ、
ご自身の個性も織り交ぜていきます。
ギャロップ
レザーとムスクの滑らかさが際立ち、
包み込むような温かさを感じられます。
原点である“革職人の精神”に戻ったかのような作品。
2016年|Galop d’Hermès(ギャロップ ドゥ エルメス)
タイプ:オリエンタルタイプ/キーノート:レザーノート、フローラルノート
香りの構成:
- トップノート:サフラン、梨の花
- ミドルノート:オスマンタス、ローズ
- ラストノート:レザー、ムスク
限りなく自由であることのモダンなマニフェストがテーマ。調香師クリスティーヌ ナジェルは、レザーの保管庫を訪れ、エルメスのレザーに宿る女性らしさに気づき、なめらかな手触りと気品。エルメスを象徴するこのレザーのパートナーに、ローズを選んだそうです。ローズとレザー。対極にあるような二つの素材が絶妙なバランスで互いを引き立てあうオリエンタルタイプの香りです。レザーのスモーキな香りがトップから香りたちそれはレザーの保管庫に私たちも導いてくれます。そこに宿る女性らしさをローズの華やかさが次第に広がりながらもオスマンタス がローズを引き立てるように輝きをもたらします。
美意識タイプ:凛タイプ
メルヴェイユ ブルー
オリジナルの構造にマリンノートをしっかり加えて、
ナーゲルらしい新しさが感じられます。
2016年|Eau des Merveilles Bleue(オーデメルヴェイユ ブルー)
香りの構成:パチュリ、ウッディノート、マリンノート
エルメスより2004年に発売されたオーデ・メルヴェイユの新シリーズとして2016年に発売された作品です。テーマは、驚きから魔法へ、 魔法から魅惑へ。ファンタジーに満ちあふれた雲の上の世界へと導きます。
香りは、ウッディーアンバーを特徴とする穏やかで滑らかなアロマティックタイプの香り。シンプルな構成しか記載されていませんが、マリンノートが滑らかさを感じさせ、きらめきのある女性らしさを表現したみずみずしい香りです。
美意識タイプ:澄タイプ
2020年|L’Ombre Des Merveilles(ロンブル デ メルヴェイユ)
タイプ:オリエンタルタイプ/キーノート:ウッディーノート
香りの構成:トンカマメ、ブラックティー、インセンス
エルメスより2004年に発売されたオーデ・メルヴェイユの新シリーズとして2020年に発売された作品です。このシリーズは、「エルメスの驚きに満ちた世界への 扉を開く鍵」をテーマにしています。
扉の向こうには無垢な清らかさと空想の世界が広がり、幼い頃に見た夢のような無邪気さの中にふと感じられる女性らしさを表現し作品です。 丸いルーベになったフラコンのなかに封じ込められ、 魔法の力を与えられたフレグランスのよう。 向きを変えてフラコンを覗き込めば、不思議の国が見えるように、 真昼の空に散りゆく星のよう。
光と影のうつろいが描き出す奥行きのある輝きを感じさせるオリエンタルタイプの香り。インセンスが心地よくブラックティーの流れるような透明感とトンカマメのほんのりとした甘さが心を穏やかにしてくれそうです。
美意識タイプ:澄タイプ, 燦(SAN)タイプ
ツイリー
ジンジャーとチュベローズの組み合わせが特徴的。
若い世代のための新しい入口としての香りです。
色鮮やかだけど、どこか品があり、エルメスらしさは崩さずに。
ナーゲル期は、
エルメスらしい透明感・穏やかさに、
時に温かさや鮮やかさが加わって、
“現代のリズム”になっている印象を感じられます。
2017年|TWILLY D’HERMES(ツイリー ドゥ エルメス)
タイプ:フローラルタイプ/キーノート:スパイシーノート
香りの構成:
- トップノート:ジンジャー、ベルガモット、ビターオレンジ
- ミドルノート:チュベローズ、ジャスミン、オレンジフラワー
- ラストノート:サンダルウッド、バニラ
若い女の子の自由で大胆で予期できない精神にインスピレーションを得て2017年に発売された香水。ボトルにはカラフルなプリントの細いシルクのスカーフリボンが結ばれています。チュベローズを特徴とする香りです。トップは爽やかさをのせたジンジャーがチュベローズへと導きながらも、ジャスミンが透明感をオレンジフラワーが軽やかさを保たせるように広がります。ジンジャーが若い世代の女性のように弾けるように。チュベローズというと女性のセンシュアルな一面をもたらすものが多い中で、ジンジャーを加えることでポップな若い世代にも親しみやすく仕上げています。それは「予期できない」チュベローズの新たな一面を切り開いてくれたようです。ラストはバニラの甘さでジンジャーとの組み合わせが親しみやすくさせています。
美意識タイプ:凛タイプ
2019年|TWILLY D’HERMES EAU POIVREE(ツイリー ドゥ エルメス オー ポワヴレ)
タイプ:フローラルタイプ/キーノート:スパイシーノート
香りの構成:ベイローズ、ローズ、パチュリ
ツイリー ドゥ エルメス の新シリーズとして2019年に発売された作品。オリジナルは、2017年に若い女の子の自由で大胆で予期できない精神にインスピレーションを得たチュベローズの新たな一面を切り開いたようなバニラ やジンジャーがアクセントに効いた作品でしたが、ツイリー ドゥ エルメス オー ポワヴレは「ベイローズ」を特徴とした香り。テーマは「エルメスの女性たちのスパイシーなエスプリ」。シンプルな構成で掲載されていますが、弾けるような瑞々しさがトップから軽やかに香りますが、次第にローズとともにベイローズが全体へ広がり、流れるような透明感も感じさせます。ボトルもオリジナル同様、ボトルキャップを帽子に仕立て、ついリーのスカーフを舞とているようなボトルデザインからもユーモアあふれる女性を連想させます。もちろんエルメスのエレガンスを感じさせる透明感は感じつつも、陽気で笑顔に溢れるような若い女性の自由な精神を連想させる香りです。
美意識タイプ:煌タイプ
2021年|Twilly d’Hermès Eau Ginger(ツイリー オー ジンジャー)
タイプ:フローラルタイプ/キーノート:スパイシーノート、ウッディノート
香りの構成:
- トップノート:ピオニー
- ミドルノート:ジンジャー、シュガーシロップジンジャー
- ラストノート:シダーウッド
ツイリー ドゥ エルメス の新シリーズとして2021年に発売された作品。オリジナルは、2017年に若い女の子の自由で大胆で予期できない精神にインスパイアされた作品。それは、チュベローズにバニラやジンジャーがアクセントに効いた作品でしたが、こちらの作品は、エネルギー弾ける若き女性のために捧げた作品です。
豊かで生き生きとしたピオニー、明るく、甘い砂糖漬けのようなジンジャー、しなやかで溌剌としたシダーウッドの3つの素材が織りなすシックなフローラルタイプの香りです。ピオニーのライトなフローラルにジンジャーシロップを組み合わせることで、より生き生きと瑞々しいフローラルを感じさせながらも、弾けるような印象へ導きます。
エネルギッシュで若々しさをジンジャーの特徴を活かして捜索されたフローラルタイプの香りです。
美意識タイプ:萌タイプ
H24
15年ぶりのメンズフレグランスとして発表された「H24」。調香師ジャンクロードエレナの後任者として2016年より香水クリエーション・ディレクターに就任したクリスティーヌ・ナジェルとしては初のメンズフレグランスです。
香水名の「H24」の「H」はHERMÈS、HOUR(時間)、HOMME(男性)。「24」は24時間という時の流れ、エルメスが第1号店を構えるパリのフォーブル・サントノーレ店の番地、24という意味。
テーマは、”時と空間を超越する”。
エルメスのメンズ部門のアーティスティック・ディレクター、ヴェロニク・ニシャニアンが表現し続けてきたエルメスが描く男性像は、時間に従属しない、彼らこそが時間であり、時を超越する存在。そんなエルメスの男性像を香りで表現。
2021年|H24
タイプ:アロマティックタイプ/キーノート:フローラルノート
香りの構成:クラリセージ、メタリックノート、ナルシス、ローズウッド
香りのテーマは、「都会にある自然」。
アスファルトを突き破って顔をのぞかせた小さく弱々しいハーブの新芽が、グングンと伸びていくイメージを創作。
香りは、ナルシス、クラリセージ、メタリックな香りが、石鹸のような清潔感溢れるスマートで都会的な印象を与えます。男女問わず楽しめる香りです。
美意識タイプ:凛タイプ
結びに
あなたは、なぜその香水を纏うのですか。
それは、今日の自分を飾るためではなく、
明日、どんな生き方を選びたいかを思い出すため。
エルメスの香りを纏うということは、
“時を重ねる美”を選ぶということなのです。
Ⅵ.結章 ― 「時を重ねることは、美しく生きること」
エルメスの香りは、若さを飾るためのものではありません。
むしろ、時間とともに深まるからこそ生み出せる“ゆったり品格のある洗練された香り”。
そこには、老いを恐れず、変化を受け入れる美しさがあります。
人生をゆっくりと感じるように心が豊かであること。
それは、香水のように“揮発する美”ではなく、
日々の呼吸に溶け込む穏やかな輝きです。
「時を大切にしながら過ごすことで美しくなる。重ねる美しさ」――エルメスの哲学は、
そう語りかけているように思えます。丁寧に暮らす中で美しさが育つと伝えてくれているかのよう

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