目次
【ブランドについて】
香りの文化は、実はキリスト誕生よりも前から人々の暮らしの中にありました。
中でも古代ポンペイの街は、香りの芸術において卓越した技を誇っていたそう。
※古代ポンペイとは、紀元79年のヴェスヴィオ火山の噴火で火山灰に埋もれ、まるで時が止まった状態で発見された古代ローマの都市遺跡
この火山はイタリア・カンパニア州にある火山(ナポリ湾岸に面する)場所にあり、現在も発掘調査によって、その高度な香料文化が明らかに。
伝説の調香師 ― アガトン。
貴族たちのために高価な香油を作り続けた彼の名声は、今も遺跡から出土する数々の発見とともに語り継がれています。
AGATHO PARFUM はアガトンから名に込められ、AGATHO PARFUM は、古代の香りの本質と希少性を現代に再解釈し「美の本質を、現代の芸術として蘇らせる」という想いで2018年に誕生しました。
ボトルデザイン
創業者アレッサンドロ・ビアンキの芸術的な感性は、香りの構成だけでなく、
ボトルキャップに使われる 幻の磁器と呼ばれるイタリア伝統のカポディモンテ陶磁器にまで息づいています。
一点ずつ手作業で作られる陶磁器のキャップ
金と銀のディテールを纏うボトルと完璧な調和したボトルデザイン
そのボトルには選び抜かれた最高品質の原料、卓越した技で調香された貴重な天然素材が閉じ込められ
これらの香りの傑作を守るために、気品ある木製のケースを。封蝋で閉じられたその姿は、まるで「古代から届けられた宝物」のような存在感。
POMPEI COLLECTION(ポンペイ コレクション)
古代の栄華を香りで辿る旅
POMPEI COLLECTION は、古代ポンペイの壮麗な文化と美意識を、現代の香りとして再解釈したシリーズです。
古代ヴェスヴィオの都市の壮麗さ(規模が大きく、整って美しいこと)と洗練の精神を現代風に表現。
香りの着想源は、伝説の調香師アガトンが創り出した香油の物語。
現代の技と感性によって再解釈された歴史への旅そのもの
そこから生まれる一本一本は、まるで 古代への旅のようです。
ラグジュアリー、歴史、職人技。
そのすべてが融合した香りは、永遠の輝きを添えてくれるようです。
香水一覧
2019年|195 a.C.(195 エーシー)
| 種類 | ユニセックス/Extrait de Parfum |
| 調香師 | Maurizio Cerizza |
タイプ:ウッディータイプ /キーノート:フルーティノート
- 香りの構成:
- トップノート:フィグリーフ、ザクロ、ベルガモット、ミント
- ミドルノート:フィグ、カルダモン、ジャスミン
- ラストノート:カシミアウッド、スティラックス、ブラックティー、シダーウッド、インセンス、パチュリ
生命が再び目覚める時 — 自由と再生への賛歌
「195 a.C.」は、女性の富と繁栄を制限していた レックス・オッピア法の廃止 から着想を得て誕生した香りです。
この法律は古代ローマ共和政期、第二次ポエニ戦争の財政危機に対処するための緊急措置として制定され、女性に厳しい規制を課しました。
- 所有できる金の量を 0.5オンス(約14g)以下 に制限
- 複数色の衣服(特に紫色の縁取り)の着用を禁止
- 宗教祭儀を除き、動物が引く乗り物(馬車など)でローマ市内を移動することを禁止
しかし戦争が終わった紀元前195年、女性たちはこの抑圧に抗うためフォルム(広場)に集まり、廃止を求めて大規模な抗議を行いました。護民官マルクス・カトー(大カトー)の反対にもかかわらず、法律は撤廃されます。
この出来事は、古代ローマにおける女性の権利主張と政治参加の象徴的瞬間 として語り継がれています。抑圧から解放された精神の歓び、そして新たな時代の息吹を香りに映し出します。
香りは、ベルガモットやレモンのシトラスのアコードに、ミントが軽やかなアクセントを添えるところから始まります。フィグとミントがビターさとすっきり感を強調し、カルダモンの軽やかさと清涼感が開放的な印象へと導きます。“解放”をテーマに、軽やかな雰囲気をまとわせながらも、カシスやフィグのフルーティなアコードが女性らしい力強さを演出しているよう。通常、力強さを表現する際にはウッディノートが用いられることが多いのに対し、女性の解放を描くこの香りでは、あえてフルーティさで強さを表現しているのが特徴です。
そのビターさの裏側に、シダーウッドとカシミアウッドが骨格をつくり、ビターさを引き立てながら、可愛らしさよりも“自然のフィグの美しさ”を静かに浮かび上がらせます。最後に、ブラックティーが忘れがたい余韻を残します。
美意識タイプ:燦(SAN)タイプ / 萌(MOE)タイプ
2019年|ADONE(アドーネ)
| 種類 | ユニセックス/Extrait de Parfum |
| 調香師 | Maurizio Cerizza |
タイプ:フローラルタイプ /キーノート:フルーティノート
- 香りの構成:
- トップノート:カシス、ローズウッド、ピンクペッパー、グレープフルーツ
- ミドルノート:ゼラニウム、ホワイトリリー、ダマスクローズ、ジャスミン、ウィステリア
- ラストノート:アンブロクサン、プレシャスウッド、アンブレットシード、ホワイトムスク
アドーネは、ギリシア神話に登場する美と愛の女神アフロディーテに愛された、美少年アドニスの物語に着想を得たフレグランスです。神話に刻まれた二人の愛を、清らかさと情熱、そして光を感じさせる香りとして閉じ込めています。
アドニスは、美の女神アフロディーテと、冥府の王ハデスの妻ペルセポネの両方から愛されていました。そのため女神同士の争いが起き、ついには神々の裁判へと発展します。
“アドニスは1年の3分の1をアフロディーテと、3分の1をペルセポネと、残りの3分の1を自由に過ごす”──そんな判決が下されますが、アドニスは自らの自由な時間までもアフロディーテに捧げました。
神々が無視した少年の心は、最初からただひとり、アフロディーテへ向けられていたのです。香りは、愛それはカシスとローズの華やかで洗練された香り。
ローズ系の香りローズウッド、ゼラニウムまでも加わり、ローズを強調させ、アロマティックなスッキリ感もありながらも奥行きを出し、カシスを強調させます。ベースのアンブロクサンが落ち着きや安心感を与えて、ムスクとアンブレットシートがさらに加わることで、愛を柔らかく包み込み、永遠に記憶に残る余韻を描き出すかのようです。
美意識タイプ:紬(TSUMUGI)タイプ
2019年|ROSSOPOMPEIANO(ロッソポンペイアーノ)
| 種類 | ユニセックス/Extrait de Parfum |
| 調香師 | Maurizio Cerizza |
タイプ:シプレタイプ /キーノート:グルマンノート
- 香りの構成:
- トップノート:イエローマンダリン、ガルバナム、ビターアーモンド
- ミドルノート:オレンジフラワー、ダマスクローズ、イランイラン、ジャスミンサンバック、ヘリオトロープ
- ラストノート:カシミアウッド、ホワイトアンバー、ラブダナム、サンダルウッド、パチュリ、バニラ
一滴の中に宿る永遠のエレガンス
ROSSOPOMPEIANOは、古代ポンペイの心臓部へと誘う、贅沢な香りの旅。古代ポンペイの魂は、鮮やかな赤のフレスコ画に息づいています。その輝く朱色は、かつて硃砂(しゅしゃ:深紅の鉱物シンナバー)から生み出された色。繊細なタッチが描き出す芸術の中に命の熱と情熱が宿っていました。
ROSSOPOMPEIANOは灰の中から生まれた洗練の結晶のよう。
香りは、モダンシプレの香り。紅茶のようなモダンさがあり、深みというよりも洗練された印象をもたらします。
ローズ、ジャスミン、オレンジフラワー、イランイランなどのフローラルのアコードが調和されて、カシミアウッドが洗練されたなめらかさを。アーモンド、バニラ、パチュリがベースをつくり、モダンで洗練された香りに仕立てています。
洗練さと美しさを感じさせる香りです。
美意識タイプ:凛(RIN)タイプ
2025年|PORTAMARINA(ポルタマリーナ)
| 種類 | ユニセックス/Extrait de Parfum |
| 調香師 | – |
タイプ:アロマティックタイプ /キーノート:マリンノート
- 香りの構成:
- トップノート:アップル、オレンジ、ベルガモット
- ミドルノート:セージ、タイム、シーブリーズ(潮風)アコード、イリス
- ラストノート:ムスク、シダーウッド
ボトルの中に閉じ込めた地中海の輝き~古代ポンペイの静かな朝-
陽光を浴びて輝くシトラスと芳香豊かなハーブ、朝露に濡れた野生のリンゴの瑞々しい香り。そよ風が街を通り抜けるように、地中海の魂を映し出します。
フレスコ画の壁を思わせる香り。気品ある余韻へと導きます香りは、マリンノートの潮っぽさを残しながら、イリスとムスクの香りが繊細さを与えてくれます。りんごの風味がほのかに香りつつ、タイムがマリンの潮風とともに香るように引き立て、これが地中海を連想させます。
美意識タイプ:凛(RIN)タイプ
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