目次
基本情報
香水名 | CHANCE EAU SPLENDIDE(チャンス オー スプランディド) |
ブランド名 | CHANEL(シャネル) |
発売年 | 2025年 |
種類 | レディース |
調香師 | Olivier Polge |
香りの構成
- トップノート:レッドフルーツ、ラズベリー、ローズ、スミレ、ピーチ
- ミドルノート:ローズゼラニウム、イリス
- ラストノート:ホワイトムスク、シダーウッド
タイプ | フローラルタイプ |
キーノート | フルーティノート、パウダリーノート |
香りの中に“偶然”という名の奇跡を
チャンス――それは、自分の中に秘めた情熱に火を灯すきっかけ
2003年にチャンスが生まれてから、5つ目の作品。このシリーズに共通する香りに新たな角度でアプローチ。
ガブリエル・シャネルは「不可能なんてない」と信じ、彼女の“自分の人生を自分で選ぶ”という意志を香りで表現しています。特に夢に向かう道は、予測できない刺激とミステリアスなときめきに満ちていて、時にすべてが偶然に見えて、実は深い意味を持つ出会いの連なりなのです。
「幸運」はただの偶然ではありません。それは、準備が整った心に訪れる奇跡のようなもの。
この香りは、まるで運命が突然訪れたかのように、ふっと現れ、肌に広がり、心を奪います。大胆で自由な精神、喜びを抱くような香りがテーマです。それはまるで、身につける人に小さな魔法をかける“幸運のお守り”。
シャネルらしい洗練と輝きに満ちた、魅惑のフローラル フルーティ

『チャンス オー スプランディド』は、ジューシーなラズベリーの甘さが最初に心をつかみます。
この甘さはただキュートな印象だけではなく、スミレやローズが加わることで、瑞々しさの奥に繊細なフローラルの表情を見せてくれます。
そこにウッディーアンバーの深みが重なり、香りに“奥行き”と“余韻”が加わります。
香調の流れは、2009年ごろ流行したYSLの「パリジェンヌ」のような軽やかなフローラル・フルーティにも通じますが、
この香りはさらに、イリスによるパウダリックなセンシュアリティが加わり、より大人の雰囲気に。
トップからミドルにかけてはシャネルらしい透明感を感じられますが、
ラストではパウダリーで落ち着きある知的な女性らしさへと変化していきます。
さらに印象的なのは、香料への“こだわり”。
- ラズベリーの華やかさを引き立てるのは、ローズ ゼラニウム。グラースのCHANEL専用農園で栽培されたこのゼラニウムは、ローズのような甘さとミントのハーブ感を併せ持ち、フレッシュで爽やかに仕上がっています。
- シダーウッドは、何度も蒸留されて不純物を取り除いた、驚くほど澄んだ香り。
この作品の個性はラストノートがポイントです。トップからミドルまではチャンスシリーズの瑞々しい透明感を与え、心を奪われるような瞬間をジューシーで瑞々しい香りでアクセントに。そこにアンバーウッディーの魅惑的な一面へ変化を楽しめる作品です。チャンスは透明感ある香りが多いのですが、こちらはラストがパウダリックな一面も楽しめる香りです。
ブランドについて
CHANEL(シャネル)
実用性を伴ったシャネルの服は、瞬く間に当時の女性たちから脚光を浴びることになります。
そして、ココ・シャネル自身が、ブランド・イコン、つまりブランドの広告塔となり、社交界の人々を魅了して行ったのです。
ココ・シャネルが1910年にパリで、「シャネル・モード」という名の帽子のアトリエを開業。当時はベルエポックと言われていた時代で、どの女性も装飾の施された帽子を被っていたのですが、シャネルは実用性の伴ったシンプルでエレガントなデザインの帽子を自ら被り注目を浴びるようになります。これは映画「ココ・シャネル」でも紹介されておりわかりやすいです。この頃からシャネルの精神「シンプルでエレガント」を追求している価値観はブレずにシャネル亡き今でも受け継がれています。さらに1915年、ジャージー素材を使用したドレスが話題となったコレクションを発表。第2次世界大戦後、窮屈なコルセットから解放され、当時は喪服として使用されていた黒い服を「リトル・ブラック・ドレス」として生み出すなど、ファッション業界に革新をもたらします。
女性を自由への解放 【彼女自身がブランドアイコン】
シンプルでエレガントで実用性を持つ。
女性が働くこと。大いにやりたいことをやりなさい。それをファッションで伝える。
シャネルが生む香水は彼女自身であること。彼女の価値観によって生まれる香水であるということ。それを証明するかのように香水もシャネルの精神、考え、取り巻く環境など様々な視点から彼女を照らし合わせています。
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